「公共Wi-Fiで安全にブラウジングしたい」「IPアドレスを隠したい」と思ったとき、これまではVPNアプリを別途インストールする必要がありました。Mozilla が 2026年3月にリリースした Firefox 149 では、ブラウザ本体に 無料VPN機能 が搭載され、その手間が不要になりました。月50GBまで無料というのは、日常的なブラウジングであれば十分すぎるほどの容量です。
どんな仕組み?システムVPNとの違い
Firefox の内蔵VPNは、ブラウザ内トラフィックのみを暗号化プロキシ経由でルーティングする仕組みです。Mozilla が別途販売している有料サービス「Mozilla VPN」がOS全体の通信をカバーするのとは異なり、Firefox で開いたサイトへの通信だけが対象になります。
- 対象: Firefoxブラウザ内の通信のみ(アプリ全体ではない)
- プロキシサーバーの場所: 米国(場所・パフォーマンスを考慮して自動選択)
- データ収集: 接続成否・利用量などの技術データのみ(最小限)
- 除外サービス: ログイン問題を防ぐため、一部ウェブサイト・必須サービスはVPN対象外
使い方・設定方法
利用には Mozilla アカウント が必要です。ログイン後、以下の手順で有効化できます。
- ブラウザ右上のトグルスイッチをオンにする
- 特定サイトだけVPN経由にする場合は「サイト別有効化」で最大5サイトまで指定可能
- 月50GBに近づくとブラウザ内通知でアラートが届く
対応地域(2026年3月時点): アメリカ / イギリス / ドイツ / フランス
※段階的ロールアウト中。他地域への展開時期は未定。
トラフィックを節約したい場合は「特定サイトのみ有効」が有効です。例えば、センシティブな検索や公共Wi-Fi利用時だけオンにする使い方が現実的でしょう。
Firefox 149 のその他の新機能
VPN以外にも注目すべきアップデートが複数あります。
- Split View(タブ分割表示): 同一ウィンドウ内に2つのタブを並べて表示。比較・メモ取り・確定申告などの作業に便利。Google Chrome にあった機能がFirefoxにも登場。
- 悪意あるサイトの通知・権限を自動ブロック: SafeBrowsing でフラグされたサイトからの通知リクエストを自動遮断し、権限も剥奪。
- セキュリティ修正46件: うち半数以上が「High」評価。use-after-free、境界外アクセス、JITエンジンの脆弱性、サンドボックスエスケープなど深刻な問題も含む。Firefox を使っているなら 即アップデート推奨。
まとめ・所感
「無料で月50GB」は正直かなり太っ腹です。システム全体をカバーしないブラウザ限定VPNという制約はあるものの、普段のウェブブラウジングにはこれで十分な場面が多いはず。特に公共Wi-Fiでの利用、健康・プライベートな情報の検索、ショッピングなど、ピンポイントでVPNが欲しい用途にフィットします。
まずは Firefox を最新版(149)に更新し、Mozilla アカウントでログインしてみましょう。日本への展開時期は未定ですが、VPNを試す絶好のチャンスとして注目しておく価値は十分あります。